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バイク通勤しているOLの1日

バイクに乗るOLさん

朝の風まかせ通勤で一日が始まります

目覚ましは6時30分。カーテンを開けて路面を確認し、雨雲レーダーで出勤時間帯の降水確率をチェックします。路面が乾いていれば、シートバッグにUVカットフェイスマスクと薄手のパーカ、折りたたみレインカバーを入れて7時に出発です。最寄り駅は早朝から通勤ラッシュですが、時間帯指定のバス優先レーンを利用すれば 渋滞は最小限。片道18kmのルートを35分で走り切れるのが何よりのご褒美です。
会社に着いたら、二輪専用スペースへ愛車を停車。トップケースからパンプスとジャケットを取り出し、コンパクトミラーで髪を整えればオフィスモードに早変わりします。ヘルメットの内装パッドは面ファスナーで外してフックに吊るしておくと、午後に汗がこもらず快適です。

ランチタイムに味わう小さな自由

12時になったら地下駐輪場へ降り、社食の混雑を避けてバイクで10分のベーカリーへ向かいます。出来立てのパニーニをテイクアウトして河川敷のベンチに腰掛けると、春は桜吹雪、秋は黄金色のイチョウが彩りを添えてくれます。移動時間込みでも休憩45分に収まるので、午後の仕事にも余裕が生まれます。真夏の熱中症対策には、背中ポケットに保冷剤、タンブラーに凍らせたスポーツドリンクを忍ばせるとひんやり感が長持ちします。

帰り道でリセットタイム

18時に退勤したらギアに着替えてエンジンスタート。国道はブレーキランプが途切れませんが、川沿いの裏道に入れば赤信号はわずか三つ。余裕のある日はプチ遠回りして夜景スポットへ立ち寄り、コンビニコーヒー片手にライトアップを眺めながら一日のデフラグを行います。スマホの走行ログを確認すると、ドアツードアで35km弱。燃費はリッター38kmなので、ガソリン代は往復170円前後 と経済的です。

バイク通勤で気を付けたいポイント

雨天と寒冷時の装備

レインスーツは脱ぎ着しやすいセパレートタイプがおすすめです。冬はハンドルカバーとグリップヒーターを併用すると指先の冷えを防げます。

週2回の休息通勤日

体力とバイクを労わるため、雨の日や凍結が心配な日は電車通勤に切り替えます。

メンテナンスの習慣化

帰宅後にチェーンへサッと注油し、週末にはタイヤの空気圧とブレーキパッドをチェック。小まめな点検が安全走行の鍵です。

ヘルメットを脱いだ瞬間に頬に残る火照りと、微かに香るエンジンオイル。それは自分のリズムでオンとオフを行き来した証です。雨具の着脱や冬の凍結など難敵もいますが、渋滞や満員電車から解放される爽快感は格別。明日の朝も同じ風景のなかに、新しい風を探しに出かけましょう。