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しまなみ海道ゆったり島巡りツーリング

しまなみ海道

島々をつなぐ絶景ルートで深呼吸

広島・尾道と愛媛・今治を結ぶ全長約70 kmのしまなみ海道は、新尾道大橋から始まる7本の橋で6つの島をリレーする海上スカイライン。エンジンをかけて新尾道大橋へ差しかかると、穏やかな瀬戸内海が鏡のように輝き、胸いっぱいに吸い込んだ潮の匂いが旅のスイッチを入れてくれます。
片道二車線で信号も少なく、景色に合わせてペースを緩められるのがこの道のいいところ。多々羅大橋の白いアーチをくぐる瞬間は、バイクごと海風に抱きとめられるような浮遊感があり、思わず「わぁ…」と声がこぼれます。島ごとに表情が変わるのも魅力で、向島は造船クレーンが力強くそびえ、因島では名物はっさく大福が甘酸っぱく迎えてくれます。大三島に渡れば大山祇神社の楠が静かに見守り、生口島のレモン畑を抜けるとヘルメット内まで爽やかな香りが届いて深呼吸したくなるはず。

フォトジェニックなカフェと映えグルメ

大三島の道の駅「多々羅しまなみ公園」で潮風ブレイクをしたら、伯方島へ渡って伯方の塩ソフトをひと口。ミルキーな甘さの奥からじんわり広がる塩気が、走行で火照った体をクールダウンしてくれます。生口島にあるドルチェ本店では瀬戸田レモンジェラートが大人気。黄色いジェラートと愛車を並べ、背後のコバルトブルーをフレームに収めればSNS映え間違いなし。
時間に余裕があれば、大三島の複合施設「WAKKA」でテラスカフェを楽しんだり、大島側の亀老山展望公園まで足を延ばして夕景を狙ってみるのもおすすめ。パノラマに広がる来島海峡大橋とピンク色に染まる水面は、旅のハイライトにふさわしい一枚になります。夜は今治まで走り切り、女性オーナーのゲストハウスでレモン鍋や鯛めしを囲めば、しまなみの味覚と思い出がぎゅっと深まります。

しあわせライドを叶える3つのコツ

橋ごとに寄り道して絶景を回収

亀老山展望公園や見近島の原付・自転車専用キャンプサイトなど、橋と海と島を一望できるスポットが点在。気になる看板を見つけたら迷わずウインカーを。

小銭&ETCカードを分けて携行

料金所はETC化が進んでいますが、現金ゲートも残っています。ジップ付きコインケースをタンクバッグ外ポケットに入れればグローブを外さず支払いOK。

潮風と紫外線に優しく備える

海上区間は日差しと風がダイレクト。UVカットフェイスマスクやレモン柄ストール、SPF50+の日焼け止めを常備し、走行後はハンドクリームで保湿を。

海・島・橋が織りなす穏やかな景色とレモン色のスイーツタイム。しまなみ海道は、バイク女子のときめきをぎゅっと詰め込んだ宝箱のようなルートです。潮騒をBGMに、ハンドルをほんの少しゆるめて、ゆったり島巡りへ出かけてみませんか?